ライブが終わり、楽屋に戻ると、全身の力が抜けてその場に座り込んでしまった。

〇〇「ごめんなさい……私、全然ダメでした。」

声を震わせながら謝ると、藤井さんがそっと肩を叩いた。

藤井流星「何言ってんの?〇〇、今日めっちゃ頑張ってたやん。」

「そうそう、あのヤジとかさ、俺らも散々経験してきたことやで!」と濵田さんが笑顔で励ましてくれる。

すると、桐山さんが真剣な表情で言った。

桐山照史「〇〇な、最初から全員に好かれるなんて無理や。けど、お前を応援してくれる人が一人でもおるなら、それが“勝ち”やねん。」

そして、重岡くんがそっと私の隣に座り、優しく手を握ってくれた。

「〇〇さ、今日すっごい輝いてたで。あの応援してくれたファンたち、めっちゃ嬉しそうやったやろ?そっち見てこや。〇〇には 〇〇を必要としてる人がおるんやから。」

その言葉に、堪えていた涙が溢れ出した。