時が過ぎるのは早いもので、もう絢は3年になり、俺は一年の担任に。

「行ってきます」

今日は土曜日。俺はサッカー部の顧問をしているため、学校に。

「いってらっしゃい」

絢が手を振って見送ってくれた。



一階に降りると

「あら!涼くん!?」

同じマンションに住み、噂好きのおばさん。

げっ!?朝から厄介な人に…

「おはようございます。」

「今から仕事?」

「はい。では」

駐車場に向かおうとした時

「まって!涼くん」

はぁ…最悪…

嫌な顔をしないように、振り向いた。

「なんでしょうか?」

「今、彼女とかもいないのよね?」

「そうですけど?」

嫌な予感…

「もう、25歳よね?」

26だけど…まぁいいか

「そろそろ結婚を考えたらどう?知り合いにいい娘さんがいるの。来週の日曜空いてるかしら?」

お見合いしろということか

「いや、考えてくれたことはありがたいのですが、絢もまだいますし…」

「もう!そう言わずに!絢ちゃんだっていいって言ってくれるわ!」

「すみません!」

そう言って、駐車場に逃げ走った。




何言ってんだよ!あのおばさん!?





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