過保護なお兄ちゃんたち

「…はぁーい」


真「んじゃ、仕事行ってくる!また後でな!ちゃんと来いよ〜?」


「……。」


真「来るんだよ?」


「……。」


せめてもの抵抗で無視を貫く。なぜか「うん」と言いたくない気分だ。


真「あれれ?無視かな?」


真兄は私の顔を覗き込んでくる。本当にしつこいんだから。


真「無視しても来てもらうことには変わらないけどねー!」


「もう!分かったってば!」


真「待ってるからな〜!」


真兄は颯爽と家を出て行った。