過保護なお兄ちゃんたち

真「どっちでもいいから、腕貸して!」


まだ体温計鳴ってないんだけど…って思いながら左腕を差し出す。右脇では体温測ってるし。


熱と血圧を同時に測らなくちゃいけないくらい、真兄は余程時間がないのだろう。


それよりも家に血圧計があるっておかしいよね!?医療一家だからかな…。


真「血圧計巻くよ〜」


真兄がスイッチを入れると、血圧計がキツくなっていき、思わず顔をしかめてしまう。


真「お、体温計鳴ったね。血圧測り終わったら見せて〜」


少し経つと血圧も測り終えたらしく、腕に巻かれていた血圧計の空気がシューっと抜けていく。


「36.5℃だった!」


36.5℃が表示された体温計を真兄に渡す。


真「うん、オッケーだね。他の検査は家では出来ないから後で病院来た時だね!」