過保護なお兄ちゃんたち

ゆっくり歩いていって自動ドアを通り、受付に受診票と保険証を出す。


受「今日は八神 真(やがみ しん)先生の予約ですね。」


八神真は、3番目のお兄ちゃんだ。3番目だけれど、私と真兄は年齢が10歳離れている。先ほど家で軽く診察してくれたのが真兄。


受「顔色悪いですが大丈夫ですか?早く診てもらうよう医師に伝えましょうか?」


受付の人に心配されるほど顔色悪かったかな…?


「いえ!大丈夫です。」


受「では、ここに書いてある検査を回ってください。全ての検査回り終えたら、呼吸器の外来受付にこの問診票を出してくださいね。」


真兄の受診に漕ぎ着けるためには事前にレントゲンと呼吸の検査、血液検査をこなさなくちゃいけない。最初のミッションだ。


「行きますか」


まずはレントゲン撮影。その後は呼吸の検査。