「なー翔?俺って怖い?」

「・・・・・・ブッ・・・・・・!?」


不意の質問に翔はお昼のパンと一緒に飲んでいたいちごオレを吹き出しそうになる。


「なになに?どうした、急にそんな事聞いて」

「いやほら、この前屋上にいた子覚えてる?」


俺は翔にその子と河川敷の丘で出会った事、写真を見せてもらった事を伝えた。


「おー悠にもついに春が来るかもなー」


2年ぶりか?と指折り数える翔を少し小突いた。


「そんなんじゃねぇよ。むしろ口も聞いてもらえてない時点で嫌われてるだろ」

「なるほど、それで悠は見た目気にしてんのね。
うーん・・・・・・目はつり目だけど、別に怖いなんて思った事ないけどな〜」


翔は首を傾げ俺の少しつった目、黒色の少し長めのツーブロックの髪の毛足元から頭の先までジロジロ見てくる。


「真顔はちょっと怖く見られるかもだけど笑顔はクラス1イケメンだと思うけどね俺は
ただ人見知りだったんじゃないの?
見かける度声かけてたらそのうち話してくれるっしょ」


なんて呑気に言いながらいちごオレを飲む。


「そうだといいんだけどな」