先生はあまりなにを考えているか
分からない人だった

私が好きだと伝えているのに
私の部活動に
「暇すぎてきちゃった〜笑」なんて
突然来たりするし

私が顧問の先生に悩みを打ち明けたことを
なぜか知っていて
「○○先生には言って俺には言ってくれないの?」とか
「○○先生とは笑って話すんだなあ」とか

こんなこともあった
私が友達と帰宅してると追いかけて
友達を呼び止めて私の顔をチラチラみながら
話をしてくるしヤキモチ妬いてむかついた私は
先に帰ろうともしたけど友達を置いて
帰るなんてそんなこと出来なくて
話が終わるのを待った

しばらくすると呼ばれてなぜか友達と先生と
3人で話すことになって
人目もあるのに先生は聞いてきた
「俺なんかしたかな?」
「乃愛のことわからなくて(友達)なら
なんか聞いてるかなと思ったんだけど」
(お〜どおりで呼ばれたわけだ)
先生と友達は私のことを話していたらしい
私はなにを伝えられてるか
分からない恐怖からか気づいたら泣いていた
「まーた泣いて!」って友達は明るく茶化してくる
先生もそれにのっかって
「俺まじで乃愛のこと泣かせてばっかなんだよ」
「どーしたらいいと思う?笑」なんて
友達にまで言ってたこともあったし

私が不登校の時、学校終わりに
毎日と言っていいほど電話をくれたりした
最初は学校の電話からだったけど
途中から先生の携帯からだった

電話越しに聞く先生の声は優しくて
あったかくて心地よかった
電話は業務的なものもあれば
なんでもない電話の方が多かった

「今、大丈夫か?」「今日な〜○○と○○がな
コントみたいなことやってたぞ!笑」とか
「はあ今日も疲れたよ〜癒して!笑」とか
ふざけて言ってくる日もあったり
「乃愛に会いたい」
「待ってるやつもいるけど俺が乃愛に会いたい」
「急にごめんな、声が聞きたくて」って
いつもは明るい先生が珍しく弱音を吐いたこともあった

先生は無理に学校に来いなんて言わなかった
「明日来れそうか?無理すんなよ」っていつも
優しい言葉をかけてくれたね
「明日学校終わったら会いに行くな!」
「これから会いたいんですけど出てこれる?」とか
意味不明な言葉を残して笑

時間が合う時にいつも会いに来てくれた
青い車とオレンジのクロックスで