それから先生は自分のことを
沢山話してくれたね

家族構成
弟と妹がいるらしい

彼女がいること
生徒の1人に彼女といるところを
みられてしまったこと

「俺誰にも言ってないから
乃愛との秘密なこれ」
「乃愛だから言ったんだからなあ〜?笑」

(そんな秘密いらないよ)なんて苦しくもなった

「たくさん頼ってくれていいから」
その言葉に甘えていいのか
彼女という存在を知ってしまった以上
もうこれ以上近づいたらダメな気がした

夢のような時間は現実に戻った
あの夕日を2人でみた時間なんてなかったかのように

なんにも気にしてないフリをした
強がってまた避けたりして
先生がいつも通る道を通らないようにしたり
帰りの時間をズラしたりした

先生をなんかの気の迷いで
あの日優しかっただけだよ…なんて
自分に言い聞かせたり
ただそんな毎日は辛かった