先生から年賀状が送られてきたときには
不登校だった私とクラスメイトと写真が
少なかったせいか私がちゃんといる
桜の木の下でみんなで撮ったクラス写真を
選んでくれていたね

あの写真に写ってる私はすごく楽しそうで
これから起きる不幸なんてなんにも知らない顔で
その写真に写る先生は大きく手を広げてピースをしている
見たとき無邪気だなあって可愛いなあって思ってた

先生がどこにいたって遠くたって
わかるんだ、私
例えば集会の時 私は左側 先生は右側
遠くにいたって感じるその視線を
どんな気持ちで私のことを見てたかなんて知らない
もしかしたらかわいそうな子なんて
思っていたのかもしれないね
でもいいのそれで

短い時間の中でたくさん先生のことを知れたから
大事な命 大事な友達 大事な家族
恋よりももっと大事なことを教えてくれた
きっと憬れなんかじゃない
いっときの感情なんかじゃない
本当に本当に先生のことが大好きだった証