学校が終わる時間帯
先生から電話がくる

「もしもし?乃愛か?」
「はいそうです」
「今学校終わったんだけどこれから
プリントとか持っていきたいんだけど
出てこれたりするか?」
「…はい」
「おっけ!じゃあこれから学校出るから
着くの15分くらいだから準備しといてな」
「わかりました」

「着いたぞ〜」「出ますね」
そんなやりとりをしたあと
先生に会いに行く

青い車に乗る先生は車から降りると
ジャージ姿でオレンジのクロックスを履いていた
緊張していたのに靴をみた私は笑ってしまった
「なんかおかしい?笑」って不思議そうな先生
「いや、なんでもないです笑
え、ていうかオレンジ好きなんですか?笑」と
調子のって聞いちゃったりして
「あんま誰ともかぶらないから好きなんだよ」と
教えてくれた
オフの先生は特別かっこいい
「じゃあ俺そろそろ行くな!」「また連絡する」
そう言った先生は車に乗り込む
なかなか私が家に行かないため
先生が窓を開けてもう一度話しかけてくれた
「ん?どした?」「ううんなんにも?先生帰るんでしょ?」
「ん?帰るよ?ああ!お見送り?!
乃愛お見送りまでしてくれちゃうの?
照れるなあ将来いい奥さんになるな!」なんて
また意味わかんないこと言いながら
そう言って先生は少し恥ずかしそうに手を振って帰った

1度だけ抱きしめてくれたこともあったね
「もう泣くなよ」「見てる俺まで辛いから」
「ごめん俺部活終わりだから汗臭いと思うけど」
(そんなことしていいの?)と聞きたかったけど
ずっとこのままでいたいなんて願ってた

先生が抱き寄せてくれて先生の腕に包まれる
ドキドキした心臓の音が
聞こえるんじゃないかと思った
先生の心臓の音も今だから言うけど
聞こえてたよ笑

先生が会いに来てくれるその日は
可愛い服装で怒られない程度のお化粧もして
先生が来てくれるのを待ってたなあ

帰りはすごく寂しくて家に帰っても
先生と話せた余韻がずっと残ってた

オフな先生を知ってる
特別な生徒だとそう思ってた