先生とみた夕日

帰りの会の時に真ん中の席ともなれば
先生が視線に嫌でも入ってくる
たまに数秒目線が合う
髪を触ってこっちをみる先生
少し困ったような顔をして
そんな顔してこっちみないでよ
先生は何にも思ってないんでしょ
挨拶が終わったらすぐ教室から出れるように
なにもかも準備を終わらせておこう

先生が話し始めて
いつもなら話を進める先生
その日はなぜか違って
みんな少し手を止めて俺のことみて
そんなことを急に言い出した

さすがにみんな手を止めて先生をみる
けど私はみれなかった
苦しくて泣きそうになった
でもだめ泣いたらもっとひどくなる
なんとか堪えた
無事に帰りの会が終わって
それぞれ部活がある人、ない人は帰宅

先生はまだ教室にいて他クラスから来てる
女の子たちに
「早く帰れよ〜」「走るなよ〜」って声かけてる
ふつうに話せる女の子たちに
また嫉妬して先生は何にも悪くないのに
嫌な気持ちになって私はさよならも言わずに
教室を後にした