あなたに夢中。






「なあ綾、お前新入生の顔見た?」


「はあ?見てない。見る必要ない。」


「王子が見に行かなくてどうすんだよー。
お前目当てで入学した子も多いと思うけど?」


「なわけないから。礼央(レオ)は見に行ったの?」


「んとね、綾と見に行こうとしてるとこ!」


「はあ?ちょっ、ま!」


容赦なく俺の腕は引っ張られて、礼央に入学式が終わったばかりの体育館に連行される。


「かわいい子かわいい子〜」