あなたに夢中。



「やめろ」

今までにないくらい低くて、少し恐怖さえ覚えてしまう声。


「そんなこと、求めてない。」


「え、でも…!」


「今自分がどんな顔してるかわかってる?」


そういう黒岩先輩も、すごく悲しそうな顔してる


「紗奈に!紗奈に、そんな顔させたかったわけじゃない。」


「顔?どんな顔ですか?私は言いたいんです、言わせてよ!」


声を荒げてしまった。

出したこともない必死な声が保健室に響く。