それから、1ヵ月後の話。

夜の11時、電話が来た。

「も、もしもし。」

きっと、橘くんだ。

「はい、誰ですか?」

「お、俺、京介。」

……やっぱり。
 
「あっ……手紙、読んでくれたんだ。」

「よ、読んだよ……あの今更だけど、あの時は……本当、ごめん。」