この恋、遊びにつき。

「ごちそうさま。コーヒーお代りもらえるかな?」

「あ、かしこまりました。少々お待ちください」


空になったケーキの皿を持って、キッチンへとさがる。



忘れていたはずの思い出が溢れかえってくる。
先生との楽しかった時間が、リアルな温度を持って、私の身に襲ってくる。





本当に何者なんだろう?
ただ、似てるだけ?





「朋ちゃん、どうしたの?」

キッチンで仕込みをしていたさゆりさんが小声でささやく。



「あ…いえ、何でもないです」

「あのお客さん、朋ちゃんの知り合い?」

「ううん、この前の名刺の人」

「名刺…あー、朋ちゃん狙いの」

「別にそういうんじゃないと思いますけど」

「そうかなー、怪しいと思う」

「コーヒーお代り頼まれてるんで、戻りますよ」