この恋、遊びにつき。

「では、こちらへどうぞ」

カウンターに中山さんを通す。
一人でお店にくるお客さんは多いけど、混んでない限りカウンターに座ることはない。

座っちゃいけないってルールはないけど、目の前にお客さんがいると緊張するからあんまり好きじゃない。

ま、しょうがないか。。




カウンターの中から、水とメニューを置く。

「コーヒーと…フルーツロールケーキをお願いします」

「かしこまりました」



カップにコーヒーを注ぎ、ミルクと砂糖をそれぞれ出す。
冷蔵庫からりえさんの手作りロールケーキを取り出して、慎重に切り分けた。

それらすべての作業を見られてる気がして、手が少し震える。




盛り付けたケーキとコーヒーを出すと、中山さんは無言で食べ始めた。

私と中山さんの間に、jazzが漂っている。

…うん、気まずい。
何か話さなきゃ!接客だ、接客。