あなたでよかった


隼也と灯也を見送りの後、いつもの仕事と他の家政婦たちから紗雪への嫌がらせが始まる。

他の家政婦たちは、紗雪が隼也に気に入られていることを知っており、それが気に食わないのだ。

紗雪が窓を拭いていれば、バケツの水をひっくり返して溢され、掃き掃除をしていれば、せっかく集めたゴミを散らばされてやり直しをさせられる。

家政婦の中に紗雪の味方は居なかった。

そして、18時に帰宅する隼也に合わせて夕飯の準備が進められ、隼也が帰宅をすると玄関先まで行ってお出迎えをする。

隼也はすぐにダイニングルームで食事を済ませると、紗雪を呼び、風呂の準備をするように命じた。

「俺のバスローブを持って来て、置いておいてくれ。俺が風呂から上がったら、部屋まで来るように。」
「はい、、、隼也様。」

紗雪は隼也の言われた通り、隼也のバスローブをバスルームまで持って行き、隼也が風呂から上がると、重い足取りで隼也の部屋へと訪れた。

「こっちに来なさい。」

ドアの前で立ち尽くす紗雪に隼也は言う。

紗雪はゆっくりと隼也に近付いて行くと、隼也がくつろぐベッドの前で立ち止まった。

「さぁ、脱いで。こっちへ。」

紗雪は拒否も出来ず、エプロンを外し家政婦の制服を脱いでいくと下着姿になり、ベッドの上に上がり、正座をした。

すると、隼也が紗雪に手を伸ばし、抱き寄せると紗雪に唇を重ね、片手でブラホックを外した。

そして、そのままベッドに寝かせ、下着を脱がせると、あとは隼也の思うがままだ。

紗雪は涙を流しながら、その行為に耐えた。

わたしはいつまで、こんな生活を送らなければいけないんだろう。
そう思いながら、生きる意味を見出だせずにいた。