あなたでよかった


紗雪は昼頃からお腹に鈍痛を感じ始め、「今日はよくお腹が張るなぁ。」と思いながら休み休み家事を゙していた。

しかし、少し痛みが増してきた気がして、念の為に何分間隔で痛みがきているのかを測ってみたのだ。

「え、嘘ぉ、、、5分間隔だ。」

紗雪は病院に電話をし、今の状態を゙伝えた。

すると、「入院準備をして来て下さい。」と言われ、紗雪は驚いた。

まだ37週に入ったばかりだから、生まれるのはまだもう少し先だと思っていたけど、これは陣痛だ。
灯也に連絡してから、病院へ向かおう。

そう思いながら、病院に行く支度をしていると、股から生温かい水が流れてくるのを感じた。

え!破水?!

紗雪は初めてのことに戸惑いながらも、5分間隔でやって来る痛みの中、病院へ向かう支度を済ませ、タクシーを呼んだ。

そして、タクシーに乗り込んでから紗雪は灯也に電話をかけた。

「もしもし?紗雪?どうした?」
「もしもし、灯也?今日お昼頃からお腹が痛くて、間隔測ったら5分間隔だったの。」
「え?!5分?!それって陣痛ってこと?!」
「病院に電話したら、多分陣痛だから入院準備して来てくださいって言われて、今タクシーで向かってるところ。さっき破水もした。」
「え!破水も?!ちょ、ちょっと待てよ、まさか今日陣痛がくるだなんて!分かった!課長に話して、俺もすぐに病院に向かうから!」

テンパリ具合が伝わってくる灯也の言葉。

灯也は「すぐ向かうから!俺がそばで支えるから!」と言うと電話を切り、紗雪はそのままタクシーで病院へと向かった。