「昨日の事、かなり噂になってるよな」
環とのこと隠すつもりは無いけど、見られてたのか?
「かなり年上らしいけど…。」
えっ、まさかお袋と!
「バカバカしい、関係ないし、年上には興味無いですから!」
勘違いされたら困るし、匠先生には余計な情報を与えたくない。

「落ち着くまで環には手を出すな!」
しっかりお見通しの匠先生。
噂になってるって事は環の耳にも入っているはず。
とりあえずメッセージを送った。
『つまらない噂話は気にするな
今日は無理だけど近いうちに連絡するから』

ただこの文章では気休めにもならない。
少しでも速く連絡をして誤解を解かないと。
今日も明日も仕事だし、環は明日は夜勤だから時間は無い。

とりあえず夜に、もう一度メッセージを入れた。
『都合の良い時間を教えて、一度会って話がしたい』
 
でも朝まで待っても連絡はこなかった。