「ピピピ・・・」
アラームが鳴る。そして、お母さんの怒鳴り声が聞こえる。
「月ー!!!あんた今日入学式なんじゃないのー?」
「あっ!!入学式じゃん!」
やばいやばいと思いながら起きて、時計を見るともう7時半だ。8時には家出ないとなのにぃー、、!
急いで準備しないと、そう思った時うちのチャイムが鳴った。
「るーな!おはよう起きてる?」
「あ、空〜!!!どうしよう今起きてさ、時間ないよ〜💦」
「やっぱりるなはこうだと思ったんだよね〜笑笑
いいよ!!私が可愛くヘアアレンジしてあげるから
急いで、メイクと服着替えるのだけしちゃいな!」
「空ほんと神様〜( ; ; )」
私は、空に手伝ってもらって制服もカバンも準備を終えて、ヘアアレンジをしてもらってる。
(空毎回助けてくれて本当にやさしいなぁ大好き)
「ねぇ,月?うちらのペア誰なんだろうねー!!
イケメンだといいなぁ、!!」
「えー?だって空は蓮くんでしょ笑笑」
「ちょ、!!月!からかわないでよ笑」
「大好きなくせにさ〜」
「まぁ、なれたら嬉しいけどさ、」
(空ってば可愛いなぁ、蓮くんのこと大好きなんだから!!多分蓮くんも空のこと好きだし絶対両想いなのになぁ、)
「そうゆう月は?仁じゃないの?」
「は、?いやいやいや仁とか1番あり得ないでしょ」
「えー??でもお似合いだと思うんだけどなぁ」
「はー??どこをみたらそう思うのか教えて欲しいくらいだわ!!」
そんな言い合いを空としているうちに私の髪は完成して、本日2回目のお母さんの怒鳴り声が聞こえた。
「月ー!!空ちゃんー!もう行く時間じゃないのー?」
「空!やばいやばい行かなきゃ!」
「それな、月いそげー!!」
2人でドタバタ走りながら家の扉をあけると待ってる人が2人。そうこれが幼馴染の蓮くんと仁。
「2人ともおはよ〜!」
「おはよう空、月」
「おい月。まさか寝坊したんじゃねーだろうな?」
「はぁーー??寝坊してませんけど」
「てか髪もこんな決めて、気合い入ってんなー笑」
「うっさいなぁあんたに関係ないじゃん!!」
これがいつもの私たちの日常。
前を私と仁が歩いて、その後ろを空と蓮くんが歩く。私たち2人は大体いつも口喧嘩してたりしてて、後ろはそれを見て笑ってるみたいな、、笑。
でもこんな風に4人で高校通えるのとっても嬉しいなぁ。はぁ、ほんと幸せだなぁ、。
そうこうしてるうちに学校に着いた。入った瞬間びっくりした。
「ぎゃぁぁぁー!!!」
(なになになに!?あ、まってそっか蓮くんと仁のファンクラブの皆さんか。びっくりしたぁ〜、)
「え、待って待って、あの幼馴染4人組も同じ学校だったの!?」
「え、やばーい。騎士が今日もかっこいいんだけど」
「いや、王子でしょ。今日も髪の毛さらさら〜」
(わぁ、すごい。さすが蓮くんと仁だ。今回もまた初日から大騒ぎだなぁ。この2人といると私までみられてるみたいで緊張するよ〜、)
「うわ、今日も姫の綺麗さえぐい。」
「女の私でも惚れそうなんだけどー!!」
「姫に罵られたい」
「いやそれはきもいやろ」
(あ、よかった。みんな空に夢中で私なんか興味ないよね。てか、違うよ!!きっとみんななんでこんな平凡なやつがこの3人といるんだとか思ってるよーもう最悪だよ恥ずかしい)
「まぁでもやっぱり妖精はやばいな」
「いやそれな?今日髪の毛いつもと違うし可愛すぎるんだけど」
「まぁ俺ら男子は話しかけれないけどな?」
「はぁーつらいねぇ」
「おい、まてお前それ以上いうな。騎士が睨んでるって。やめろまじで怖いから。」
「ひぇぇぇぇーー」
(なんかあっちで、男子の悲鳴が聞こえたような気がしたけど気のせいかな?まぁいっか!)
「おい妖精〜!ちやほやされるのは嬉しかったかー?」
「はー?嬉しくないし💢てか、妖精って馬鹿にしてるじゃん。私が身長低くて足が短いって」
「いやー、月?それは違う気が、笑笑」
「絶対そうだよ!だってみんなはさ、騎士、王子、姫だよ!?私だけ扱い違くない??」
「まぁ、身長低いのも月の魅力でしょ?」
「もぉ〜蓮くん優しいよありがと( ; ; )」
「おーい。いちゃいちゃすんなし」
「仁はうるさいから黙ってて」
そんなやりとりをしながら、私たちは体育館に向かっている。今の私の気持ちは、ドギマギしている。
どうか神様。仁とペアになれますように、、。