翌朝、
それは起きた。














「大物政治家、大スキャンダル」














「政治生命危うし」

















「政界引退か」



 











 昨日、裕美が口にしていた政治家の名が、

新聞の一面を大いににぎわせていた。




―――他人の人生を、ぶっ壊す場所だ。


 あの人の言っていたことが、

よくわかった気がした。