そして、その二日後の昼休みの時だった。
翔真は母親に持たせて貰ったおにぎりを頬張り、食べ終わったら椿沙が居るであろう屋上へ向かおうとしていた。
すると、教室の前の入り口から視線を感じ、ふと目をやると、そこには控えめにドアからこちらを覗き込む元カノの里佳の姿があった。
里佳は、翔真に向かって小さく手招きをした。
里佳に浮気をされ、馬鹿にされ、まともに謝ってもらっていない翔真は、もう里佳とは関わりたくなかった。
しかし、無視を出来る性格ではない翔真は、仕方なく席を立ち、里佳に歩み寄って行った。
「何?」
翔真がそう言うと、里佳は「ちょっと、話したいことがあるんだけど。」と言った。
「話したいこと?今更、何だよ。」
「ここじゃ、ちょっと、、、」
里佳がいつもの態度とは違う為、翔真は仕方なく場所を移すことにした。
翔真と里佳は、廊下の一番奥にある今は使って居ない生徒指導室の窪みまで移動した。
そこなら、誰の目にもつかないからだ。
「で、話したいことって?」
翔真がそう言うと、里佳は手を後ろに組んでモジモジしながら、「あのさぁ、、、わたしたち、、、やり直さない?」と言った。



