「椿沙ちゃん、小日向くん、、、ありがとう。」
声を震わせながらそう言う花枝。
椿沙は「何も気にしないで?花枝ちゃんが悪いわけじゃないんだから。」と言うと、教室の後ろの方で固まってコソコソしている女子3人組に視線を向け、「机に落書きなんて、この教室には小学生が紛れ込んでるんだね。」と冷たくも圧力をかけて言い放った。
「花枝ちゃん、何かあったらわたしに相談して?」
椿沙がそう言うと、花枝は何かに怯えるように「でもぉ、、、」と呟いた。
「誰かに相談したら、また酷いことされるって思ってる?そう思ってるなら、大丈夫。わたしは、花枝ちゃんの味方だし、もしあまりにも酷いようだったら、桑島に相談するから。」
「え、桑島先生に?」
椿沙が桑島先生の名前を出すと、ある女子3人組の表情が一気に凍り付いた。
「桑島はわたしのダチだから。わたしが相談したら、何かしら動いてくれるよ。」
そう言うと、椿沙は花枝の肩にポンッと手を置き、「一人で抱え込んでツラかったね。花枝ちゃんは一人じゃないよ?わたしがついてる。高校生にもなってこんな陰湿的なことしか出来ない奴らになんて、負けないから。」と言った。
花枝は目に一杯の涙を浮かべ頷くと、嬉しそうに微笑んだ。
「翔。」
椿沙が翔真を呼ぶ。
「花枝ちゃんのこと気にしてあげて?何かあったら、わたしに報告ね。」
「分かった。」
それから椿沙は最後に教室の後ろで身を固めてる女子3人組をふと見ると、何も言わずに教室から出て行った。



