「寧々、また寝坊したのー？」
呆れながら聞いてくるのは、私を理解してくれて、幼なじみのことも知っている、七瀬麗華。
とっても美人さんでスタイルが良い、私とは全く真逆なのに、なぜか考えることが同じでいつも一緒にいる。
「うん…、気をつけようとは思っているんだけどねー」
「はぁ…、それでまた例の幼なじみ君と登校？」
「うん、こなくて良いって言ってるんだけど…」
「え、なんで？」
「だっていつも私のペースに合わせるの申し訳ないし、多分向こうも面倒だよー」
麗華は一瞬ポカーンとして、
「……そりゃあ幼なじみ君大変だわぁ」
「え？」
「いや？寧々に行ってもどうせわからないだろうし。まぁでも幼なじみ君のためにも…、寧々？」
「うん？」
「えーと、寧々はさ，なんとも思ってない人を毎日待って、一緒に投稿したいと思う？」
「うーん、相手がお願いって言ってきたら…？」
「そっか、でも東雲くんはさ、寧々がお願いしてないのに、毎日家の外で待ってくれてるんでしょ？」
うん。
「私が言いたいこと分かった？」
「うん！つまり冬夜は、私のことを何分も待ってくれる，心の優しい人ってこと？」
「(違うけどまあいっか。)うん、だから、もう来ないでいいとか言わないで、素直にいつも迎えにきてくれてありがとうって言えばいいんじゃない？」
「わかった、そうする！ありがとう！」
「うん。(これだから天然は…)」
