彼と別れたあの日から3ヶ月。
暑い日が増え始めた頃。

誰も居ない時間に時々家に戻ってはいたが、久しぶりに家に帰っていた。
誰もいない静かすぎる空間。
リビングに入るなり、ソファーにダラッと横になる。

高校卒業してからブラブラしていた私は平日の昼間だと言うのに暇だった。

卒業したら、大学へ進学予定の彼の住む街へついて行くつもりだった。
東京か彼の地元近くの大学のどちらか合格した方へ。
ゆくゆくは一緒に暮らす約束だった。
だから、地元での進学も就職も希望すらしなかった。
1つ、先生の押しに負け一応受けたホテルの面接に落ちたのも良かったなんて思ってた。
ただ、彼との約束へ向けた具体的な話も動きも何一つしていなかった。
そんなものだから、なんの準備もしてなかった私は地元に残ったままブラブラするだけ。
バイトすらもまともにせず。