あの公園から、俺達の恋は始まった。

そう思った瞬間、涙が溢れ出てきた。

さっきまで泣きたいとも、泣きそうだとも思っていなかったのに。



急に泣き出した私に注目が集まる。
私はすぐそこのコンビニで大量のジュースを買うと、近くの公園に駆け込んだ。

例えるなら、そう。心に空いた穴を隠すかの様に。埋める事は出来ないから、せめて隠したい。




冬という事もあり、辺りはすっかり薄暗くなっていた。

この暗さは、私の涙を隠すには充分だった。