あの公園から、俺達の恋は始まった。

遠夏(えんか)!今日バイト代わってくんね?」

「別にいいよ、瑠維(るい)

「マジで神!今度飯奢るわ!そういや俺らのバイト先の近くに新しいコンビニできたらしいぞ」

「何か買ってこい、と?」

「さっすが遠夏!金は明日渡すから、な?携帯見ればいけるだろ?」

「わかったわかった。適当に買っとくね。明日渡す」



‥‥‥こんな何気ない会話が、この先の運命をがらっと変えるとは思いもしなかった。

いや、あの公園に寄らなければ。人がいても無視すればよかった。



だけど、過去に戻ってもう一度やり直せるとしても、俺は公園に寄った運命を選ぶ。