ガラガラガラ…

教室に入ると、窓の縁に座っている
手紙を書いたやつがいた。

「こんにちは。
急に呼んでごめんねぇ~!」

…高澤美佳…。佳奈子の親友。

「あぁ。大丈夫だ。」

「あんたさぁ?何か言うことないの?」

思い当たることがありすぎて逆になにも言うことができない…。

「単刀直入に言う。
…なんで佳奈子に冷たいの?」

「…。…のため」

「は?もう一回。」

「佳奈子のため!!!」

きっと大声を出した俺に驚いたのだろう。

高澤は目を見開いて、俺を見ていた。