今、私と美佳ちゃんは偶然私の彼氏の告白現場を目撃している。

「美佳ちゃん…。やっぱりあの時、自動販売機でジュース買いに行かなきゃよかった…」

「まあまあ、しかなたいっしょ。」

「うーー。」

私たちは小声で話す。

「えーっと…あの……。」

あ、ようやく女の子が話し出す。

「あのっ!中峰くん!!」

「なに?」

「好きですっ。
付き合ってくださいっ!!!」

んっ!!苦しい。みてるの、やだ……。

「……は?」

凛が続けて言う。

「あんたさ、俺のこと、しっかりわかってんの?俺、佳奈子っていう彼女いるんだけど?」

「は、はいっ!知ってます!
で、でも諦めたくなくって…!」

「…そーいうの、マジで迷惑。
やめてくれない?あと、二度と話しかけんな」

「…はい。すみませんでした。
えと…来てくださり、ありがとうございました…。」

そう言い、女の子は私たちがいる方とは反対の方へ走って行ってしまった。