萬田涼夜は俺の腹違いの義理の弟だ。
まさかそんなことが裏に隠されてたとはしらずに
彩音と知り合ってたなんて。
運命を感じるよ。それと同時に使命も芽生えた。
彼はあと数年後には釈放される。
あと最初から説明すると、俺の記憶だと、彼は幼い頃保育所に先生が停めていた車のナンバーを覚えてもいた。
「すげー嫌な女がいる。車のナンバーも控えてる。
いつか復讐してやる。」
って洩らしていた。今まで警察に証言できなかったのは、腹違いの弟だと分かったとき怖くなって言えなかったんだ。
それは心から謝罪するよ。本当に悪かったと思ってる。
続きなんだけど、
彼女の夫が彼女を送るために、自家用車、つまり実家ナンバーの車を借りてる最中だった。
彼は帰り道を覚えていたのでなんとなくこの道を通るだろうと予想していた道をあとからつけ、
先生の家に火をつけた。
後ろ姿のみしかうつってなかったからあとからどうとでも言えたらしい。つまり、冤罪だと訴えたらしい。
負の連鎖を招かないためには、俺が弁護士になる必要がある。精神鑑定を知り尽くした医者と一緒に動くね。
そして、絢音が素性を隠してきた俺のことをスキャンダルにする。
そしたらまもなく俺は任務を降ろされるだろう。世間では大ニュースになるに違いない。
あとは願いごとの持ち腐れだ。
死刑は免れないだろう。
頼む。計画通りに実行してくれ、協力が必要なんだ。彩音の命を守るためにも。これから生まれてくる家族を守るためにも。俺も頑張るから。


