流石に昼休憩当番中に寝るのはダメでしょ。


「おーい、快斗。」


そう思い、快斗の肩を揺すりながら声を掛ける。
だがしかし、起きる気配は一向にない。
いや、それか寝たふりをしているのかもしれない。
ただ実際、起きているのか寝ているのか分からなかったため、しゃがんで顔を覗き込んだ。

でも、油断していた。

顔を覗き込んだ瞬間、快斗の私を見つめる、寝起き特有の潤んだ瞳と目が合った。


「──椎。おはよ。」


体が硬直すると同時に、指の先から紅潮していく。

ーまずい。

本能が咄嗟にそう告げた。