【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!


(もしかして……もう根回しは完璧なんじゃないかしら)

メイジーの予想通り、宰相たちは彼の元へとやってくる。
すると彼らはメイジーを見ると深々と頭を下げていた。

けれど彼らを見て複雑な感情が込み上げてきたメイジーはガブリエーレの腕を掴む。
何も動かなかったメイジーも悪かったが、見て見ぬフリをされていたことに絶望していたのも確かだ。
立場が変わったからといって簡単に彼らを許せそうになかった。

そしてディディエがこちらにやってきて、ガブリエーレとメイジーに話しかけようとした瞬間だった。
ジャシンスの爪を折ったものと同じ、透明な壁に阻まれてしまう。
ぐしゃりと潰れた顔のディディエを見ながらメイジーはドン引きしていた。


『お前はメイジーに近づくな』

「…………!」


何故、ガブリエーレがメイジーからディディエを遠ざけようとしているのかはわからない。
けれどメイジーも彼と話すことがないのですぐに彼から視線を逸らす。
辺りを見回しながら、懐かしいような広間を見回していた。


『どうした? この国はもうお前のものだ』

「え……?」

『婚約者にはプレゼントをすると喜ぶのだとベルーガが言っていた』

「…………プ、プレゼント?」


ガブリエーレのプレゼントが一つの国だということに驚きを通り越して、呆然としてしまう。
規模が違いすぎて、メイジーはなんて言葉を返せばいいかわからない。