【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

特に彼女たちにかけたい言葉は見つからなかった。
話したいとすら思わない。
何も言わなくてもメイジーが上に立っていることは明白なのだから。

ガブリエーレがメイジーの腰に手を回した。


『俺の婚約者は優しいな。頭を踏み潰してやればいいものを』


メイジーが自分の婚約者だと強調するような言葉にニコリと笑みを浮かべた。


「ガブリエーレ様がプレゼントしてくださった素晴らしいドレスとわたしの足が汚れてしまいますから」

『そうか。まぁ、いい……今から生まれてきたことを後悔するほどの苦痛が待っているからな』

「まぁ……! それは大変」


メイジーはわざとらしく口元を押さえた。
彼女たちは怯えているのかガタガタ震える皇后の小指から指輪を取る。


「これはわたしのお母さまのものですから」


メイジーは彼女たちに奪われたものを取り返せたことが嬉しかった。
指輪をギュッと抱きしめるように握り込む。


『詳しくは牢の中で説明してやる。連れて行け』


ガブリエーレがそう言うと騎士たちは一斉に動き出した。
嫌だと叫んでいるジャシンスと皇后の落ちぶれていく様をメイジーは見送った。