【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

首の痛みが強くなった気がした。
怖いのに指一本、うまく動かせない。
やられる……そう思ったメイジーがギュッと瞼を閉じた時だった。


『誰がコイツに危害を加えていいと言った?』


低く恐ろしい声が聞こえた。
メイジーがゆっくりと瞼を開けると、そこには青年たちと同様に飛んでいるガブリエーレの姿があった。
そしてメイジーの前にフワリと着地する。


『メイジーを殺していいのは俺だけだ』

「……!」


いつの間にか島民やメイジーたちを囲っていた木々は無惨に枯れ果てて、水の塊はなくなっているではないか。
目を閉じていたメイジーには何が起こったのかまったくわからない。
けれど緑の短髪の青年は木で締め上げられて、青い長髪の青年は水の中にいる。


『ガブリエーレ様、来た!』

『我らの守り神、ガブリエーレ様』


島民たちはガブリエーレの登場に沸き立っている。
周囲から湧き起こるガブリエーレコール。
島民たちは腕を上げて、ガブリエーレの名前を呼んでいた。

メイジーは命が助かったのはいいが、目の前の苦しみ悶える青年たちが気になって仕方ない。
苦しそうに歪む表情を見て、メイジーは狼狽えていた。


「ねぇ……あの人たち、大丈夫なの!?」

『お前は今、コイツらに殺されかけたんだろう? 何故庇う?』


そう言ってガブリエーレはメイジーを見た。
その目には今までに見たことがないほどに冷たい。

初めて会った時の彼を思い起こさせる。
確かにメイジーはもう少しで彼らにやられていたかもしれない。
けれど目の前で彼らが殺されてしまうのだとしたら見過ごせない。