すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


「〝孤高のパイロット〟なんて呼ばれる各務さんが自分の職場でなりふり構わず美咲にアタックするんだから、かなり本気よね」

空港店のシフトに入るようになってから知ったのだが、大翔はイギリスの航空会社に転職する以前から〝孤高のパイロット〟と言われているらしい。それは誰とも馴れ合わず滅多に笑顔を見せないため、そうした二つ名がついたそうだ。

常に笑顔で穏やかに接してくれる大翔しか知らない美咲にとっては、まったくピンとこない。

「……そう、なのかな」
「なによ。あれだけわかりやすく口説かれてるのに、まだ疑ってるの?」
「ううん、別に大翔さんの気持ちを疑ってるってわけじゃないんだけど……」

美咲はうまく説明できずに口ごもった。

理香の言う通り、大翔は美咲への想いを一切隠さない。美咲を大切に思っているのだと、同居を始めたこの二週間、言葉や行動で真摯に伝えてくれている。

『この八年間、誰にも心が動かなかったのは、美咲を忘れられなかったからだ。自分でも執念深いと呆れるし、ただ過去を美化してるだけなんじゃないかと思ったこともある。でも、こうして再会してわかった。やっぱり俺は、美咲以外は好きになれない』

真剣な眼差しで伝えてくれた彼の言葉を嘘だと思いたくはない。