すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


(もう空港に近づくのすら苦しくてバイトを辞めたのに、まさか数年経ってここの担当になるなんて)

エリアマネージャーに昇格し、担当店舗の一覧を見た時は驚いた。
空港に行くたびに大翔や佐奈と顔を合わせてしまうのではないかと、変な緊張感があった。

理香から、ふたりともこの数年見かけたことがないと聞き安心していたのだが、まさか仕事とは全然関係ないところで彼に再会することになるとは思いもしなかった。

「各務さん、今日も来てたわね」
「……見てた?」
「たぶん、店の中にいた全員があなたたちのやり取りを見てたわよ」

理香は肩につかない長さで切りそろえたボブヘアを耳にかけ、くすっと笑った。
美咲と身長は同じくらいだけど、折れそうなほど細く手足が長いモデルのような体型で、猫を思わせる少し吊り気味の目が印象的な美人だ。

互いに注文を済ませると、理香が先ほどの美咲と大翔のやり取りに言及する。