すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


ふたりの様子を後ろで見ていた葛西が「きゃあっ」という黄色い声を上げたのが聞こえ、美咲は慌てて一歩後ずさった。

(顔が赤いのは大翔さんのせいですから……っ!)

大翔がこうして毎日来店し、美咲に対し好意を抱いているのを隠さずに接するため、『イケメンパイロットに言い寄られているエリアマネージャー』とスタッフの間で話題になっているのだ。きっとこの様子も、あとで辻村や葛西からネタにされるのだろう。

それに大翔が来店すると、スタッフだけでなく店内の女性客の視線も集まっている気がする。

金のラインが入った濃紺の制服は元々目立つ上、大翔は長身でモデルや俳優顔負けのルックスだ。パイロットとしても、稀に見る端正な顔立ちの男性としても、気になって視線を向けてしまう気持ちはとてもよくわかる。

本人は注目されるのに慣れているらしく、気にする素振りもない。けれど、それに巻き込まれる美咲は恥ずかしくていたたまれない。

「外でこういうのは困ります」

じっと睨んでみせると、彼は小さく首をかしげた。いい大人の男性なのに、大翔がするとドラマのワンシーンのように様になる。