すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


「どうして……私、大翔さんに酷いことを言ったのに」
「たしかに当時は『なんで今さら』って思ったよ。パイロットになるために努力してるのに、それを否定されたような気がしてショックだった」

当時の心境を聞き、美咲は俯いて唇を噛んだ。

「でもそれ以上に、どうしたら俺を信じられるかわからないと言った美咲の泣き顔が、ずっと頭から離れなかった。自分が不甲斐ないせいで美咲を失ったんだって、ずっと後悔してた」
「ちが……っ、大翔さんはなにも悪くないです!」

思わず声が大きくなる。
当時と同じセリフしか言えないのが情けないが、それが事実だった。

「アメリカでの訓練から帰国してすぐに連絡したけど、電話番号もSNSもすべて繋がらなかった。恥を忍んで篤志に頼ったけど、父親を亡くして憔悴している美咲に近寄るなと言われたよ。大切な妹を泣かせた俺を許せなかったんだろう」
「すみません。兄にも大翔さんは悪くないと説明したんですけど……」
「実際、泣かせてしまったのは事実だから。それでも諦めきれなくて、一度美咲の大学に行ったことがある。君は同級生らしき男と歩いていて、俺といる時よりも楽しそうに笑っていて……それを見て、諦めるしかないんだと思った。いつからあんな風に笑う美咲を見てないだろうって愕然としたんだ。俺なりに美咲を大事にしていたつもりだったけど、美咲の不安の種を見落としていたんだって」