すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


そんな兄に、恋人ができた。
きっと美咲が結婚を前提に家を出たことで区切りがつき、兄も自分の幸せを考え始めたのだろう。美咲は自分の現状を忘れ、大きな喜びに胸が満たされるのを感じた。

(そっか。よかったぁ……!)

とても嬉しいし、絶対に邪魔をしたくない。

「よかったね! お兄ちゃん」
「あ、あぁ。サンキュ」
「ねぇ、どんな人なの? いつ知り合ったの? 私もいつか会ってみたいな」
「それより、今はお前のことだろ」

あれこれ聞きたがる美咲に、篤志は呆れた表情を向ける。

「ひとり暮らしに反対はしないけど、セキュリティがしっかりしてるところというのが絶対条件だ。多少高くてもいい。払えない差分は俺が出す」
「大丈夫。私だって働いてるんだから、ちゃんと自分で払える家賃の物件を探すよ」
「そうなると探すのに多少時間がかかるだろ。それまでホテル生活ってわけにもいかないし、ここなら職場にも近い」
「う……そ、そうだけど」