「再会して、美咲を忘れられなかった自分を自覚したから……かな」
熱のこもった瞳に見つめられ、たじろぎながらも視線を逸らすことができない。
忘れられなかったのは美咲も同じ。ずっと心の奥底に大翔の存在があった。けれど、八年も前の恋心がずっと続いているわけではない。
現に美咲には昨夜まで結婚を考えていた相手がいたし、きっと大翔だってこの八年で様々な恋愛を重ねてきただろう。
動揺して固まる美咲に対し、大翔は「ごめん」と謝る。
「このタイミングでこんな話をするのはずるいってわかってる。だけど今日一日ふたりで過ごして、改めて美咲の隣にいたいと思ったんだ」
「そんな、昨日から失態を見せてばっかりだったのに」
「いや。仕事にやりがいを見出してる頑張り屋なところも、家族思いなところも、俺の話を楽しそうに聞いてくれるのも、全部好きだよ」
さらりと会話の中で好きだと告げられ、美咲は二の句を告げずに頬を赤く染める。



