すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


あの場を収めるための方便だとわかっているけれど、あの言い方はまるで大翔が美咲のことを女性として大切に想っているかのように聞こえる。

(そんなこと、あるはずないのに)

美咲が内心で否定するのと同時に、大翔は「庇ったわけじゃない。本心だ」と真剣な眼差しでこちらを見下ろす。

「俺と、やり直さないか」

美咲は身体を硬直させ、まばたきを繰り返した。

空耳でも、聞き間違いでもない。
たしかに大翔は、復縁を求める発言をした。
ゆっくりと一音一音を明確に発音して、必ず美咲に理解させようとしているかのように。

幼かったとはいえ、あんな別れ方しかできなかった美咲に、やり直さないかと聞いている。

「……どう、して」

聞いたばかりのセリフを頭の中で何度も復唱し、その意味を理解した上で彼の真意を考える。
でもどれだけ考えても、その答えは見つからない。