すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


美咲は驚いてテーブルの上に並んだ料理をまじまじと見つめた。

付き合っていた頃、料理が好きだと聞いた記憶はない。むしろひとり暮らしで外食ばかりなせいか、野菜が不足気味だと言っていた気がする。

「あぁ。職業柄、身体が資本だからな。必要に迫られて覚えただけだから、味は保証しないよ」

大翔はそう謙遜するが、オムレツは彩りが豊かで程よくついている焼き目が食欲をそそるし、湯気の立つコンソメスープからもいい香りがしている。

じっと食卓を見つめていると、昨夜からなにも食べていない美咲のお腹が小さくぐうっと鳴った。

「パン焼いておくから着替えてきたら? 昨夜も思ったけど、その格好は目に毒だ」

そう言われ、視線を下げて自分の格好を確認する。

大翔の借りたTシャツは指先すら出ないほど大きいし、スエットもウエスト部分を何度も折り返して履かないと落ちてきてしまう。たしかにサイズは合っていないけれど、『目に毒』と言われるほど酷い有様とは思っていなかったため、美咲は小さくなって謝った。