悠輔の慌てふためく様子も、下着姿のまま悪びれない女性の顔も、すべて涙と一緒に流し去ってしまいたい。
その間、大翔はなにも言わずにただそっと抱きしめてくれていた。
時間にすると、たった数分。泣いたら余計惨めになりそうで我慢していたけれど、思いっきり泣いてみると意外にも少しだけすっきりした気がする。
そうして涙が止まり気持ちが落ち着いてくると、徐々に恥ずかしさが込み上げてきた。
すんと鼻をすすり、もぞもぞと彼の胸の中から逃れようと身を捩ると、包み込んでいた腕がすんなりと緩められる。
「落ち着いた?」
「……はい、すみません」
「謝ることなんてない。ほら、風呂であったまっておいで。出る時にセットしておいたから、もうお湯も溜まってるはずだ」
「お風呂……」
魅力的な提案に惹かれ、オウム返しに呟く。
「覗いたりしないから安心して」
「そっ、そんなこと思ってません!」



