すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


大学の卒業生が必然的に入会する同窓会組織とは別に、同じ理工学部だったメンバーで年に一度集まる会を開いているらしく、篤志は去年も出席していた。

「大翔が帰国したって聞いて、会いたいと思ってる奴らも多いと思うぞ。もし行くなら声かけてくれ。一緒に行こう」

それだけ告げると、篤志は「うまかった。ごちそうさま」と手を振って帰っていった。

(大学の、同窓会……)

玄関で篤志を見送りながらも、美咲の脳裏に佐奈の顔が浮かぶ。彼女も大翔や篤志と同じ理工学部の同級生だ。サクラ航空を辞めたと聞いているけれど、同窓会なら再会する可能性もあるだろう。

今さら彼女がなにかしてくると思っているわけではないけれど、反射的にネガティブな感情が顔に出てしまったらしい。それに気付いた大翔が美咲の背中に手を添えた。

「気にしなくていい。欠席で返信した」
「え?」
「会いたいなら個人的に声をかければいいし、美咲に嫌な思いをさせてまで同窓会に行きたいわけじゃないから」