大翔の言葉に息をのんだ。
彼は言葉を惜しまず、いつでも愛情を伝えてくれるため不安とは無縁でいられる。
これでは実質すでにプロポーズされているような状況だが、困惑よりも喜びが胸に広がっていく。美咲が嬉しさのあまり何度もこくこくと頷くと、彼も幸せそうな微笑みを返してくれた。
「よかった。断られたらどうしようかと思った」
「断ったりしません。嬉しいです」
「あー、はいはい。だからそういうのは俺が帰ったあとにしてくれ」
ふたりが醸し出す甘い空気に眉間を寄せた篤志は、ソファから立ち上がると料理が並べられたダイニングへと移動して席につく。
美咲は火照った顔を両手で覆いながら兄に倣い、大翔の作った料理を三人で食べた。幸せで胸がいっぱいで空腹を感じなかったけれど、せっかく作ってくれたものを残したくなかったし、過保護なふたりを心配させまいといつも以上にたくさん食べた。
そうして食事を終えた頃、篤志が「そういえば」と呟いた。
「今日大翔に会いに来たのはもうひとつ話があったんだ」
「話?」
「お前、今年も同窓会に出ないのか?」



