すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


美咲にとっては急転直下の展開であり、篤志の言う『やっと』という意味がわからず首をかしげる。

「あぁ。大翔の粘り勝ちだな。お前が他の男と同棲してるって知った時のあいつの落ち込みようったらなかったし、再会してからの囲い込みなんて必死すぎだったろ。十年もお前を想って他の女には目もくれなかったらしい。まあ俺としてはそのくらいの男じゃないと美咲を嫁に出す気にはなれないけどな」

篤志の口から大翔がいかに自分を想っていてくれたのかを聞かされ、嬉しさと恥ずかしさで頬がかぁっと熱くなる。

「よ、嫁って、なに言って……」
「考えてないのか?」
「だって、再会してまだ二ヶ月しか――」
「俺は今すぐにでも結婚したいって思ってるよ」

キッチンからダイニングテーブルへ料理を運ぶ大翔が、美咲の言葉を遮って言った。どうやら篤志との会話を聞いていたらしい。

「形にこだわりがあるわけじゃないけど、なにかあった時に家族じゃないと困る場面が出てくるかもしれないだろ。法律的にも美咲が俺のものだって証になるし、周りの男に牽制もできる。それに、生涯を共にしたいと思うのは美咲しかいない。もちろん美咲の意思を尊重するけど、俺がそう思ってるってことだけ忘れないで」
「大翔さん……」
「いつかちゃんとプロポーズする。そうしたらふたりで篤志に報告に行こう」