篤志の隣に腰をおろし、首を横に振った。すると篤志から真剣な眼差しが向けられる。
「じゃあ、今は幸せか?」
兄が本気で自分を心配してくれているのだとわかるため、真っすぐなその視線を受け止めた。その問いかけには自信を持って答えられる。
「うん。幸せだよ」
微笑みながら頷いてみせると、仏頂面だった篤志も安心したように笑った。
「そうか。それならよかった」
「心配かけてごめんね、お兄ちゃん」
「いや。やっと収まるところに収まったってところだろ」
「……やっと?」
あの雨の日に偶然再会してから今日まで怒涛の日々だった。
まさか大翔から復縁を望まれるとは思っていなかったし、自分がそれに応えるという未来も見えていなかった。



