すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


そう言って、ちゅっと音を立てて頬にキスをされる。

大翔は「もうすぐできるから、美咲は篤志と座ってて」と自然に言うけれど、まさか兄の前でナチュラスにキスをされるとは思ってもみなかった美咲は、頬を真っ赤に染めた。

「おい、そういうのは俺の見えないところでしろよ」
「勝手に俺たちの家に来たのはお前だろ」
「『俺たちの家』ね。ったく。それで? 美咲は俺に報告することあるだろ。いつ話しにくるのかって待ってたのに、一向に来ないからこっちから来たんだよ」

隣に座るように視線で命じた篤志が、切れ長の目をスッと細める。

「報告って……」

彼が言わんとしているのは、当然大翔との関係についてだろう。ここで暮らし始めて以来篤志には会っていなかったのに、どうやらお見通しだったらしい。

「これでも心配してたんだ。同居を許可したはいいけど、美咲の気持ちが大翔に向かないんじゃ一緒に住むのは苦痛だろ」
「そんな、苦痛だなんて」