すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


問いかけたものの返事を待たず、大翔は美咲の腕を引き寄せ、その胸にぎゅっと抱きしめる。ようやく手に入れたのだと確かめるように、彼は美咲のうなじに鼻先を埋めた。

「はぁ。やっと取り戻した」
「気持ちを伝えるのが遅くなってごめんなさい。過去の身勝手さを後悔していたのもあるし、恋人と別れて間もなかったのもあって、大翔さんの想いに応えていいのか自信がなくて……」
「それでも俺を選んでくれたんだろう。嬉しいよ、ありがとう」

美咲を抱きしめる腕の力が強くなる。その想いに答えるように、美咲も彼の背中に手を回した。

「あの、ひとつだけ聞いてもいいですか?」
「もちろん」
「大翔さんを疑っているとかではないんですが、上海でCAさんに誘われたりしましたか? 食事とかじゃなくて、その……」

言い淀みつつも、職場で『一晩だけでもいい』と誘いをかけるつもりのCAがいると耳にしたと打ち明けた。
すると大翔は美咲を腕の中から解放し、しっかりと視線を合わせて微笑んだ。

「嘘をつきたくないから正直に言うよ。確かに、わりとあからさまにベッドに誘われた。もちろん断ったよ。『好きな子がいるから無理だ』って。美咲に恋をして、もう十年近くかな。ずっとそうしてきた」
「ずっと……?」
「美咲に出会ってから、俺にとっての女性は君だけだ」