「うまそう。いつもありがとう」
「どうぞ、食べてください」
「うん。いただきます」
ふたりで食卓を囲むのにも慣れてきたはずだけど、今日はやはりそわそわと落ち着かない。
(そういえば、例の肉食CAさんから誘われたのかな)
大翔の気持ちを疑っているわけではないけれど、もし誘われていたとすると面白くない気分だ。
まだ自分の気持ちを打ち明けてもいないのに、相変わらず嫉妬心だけは一人前な自分に呆れてしまう。
悶々と考え込む美咲の様子に気付いたのか、大翔は箸を止めて美咲の顔をじっと見つめた。
「なにかあった?」
「えっ? どうしてですか?」
「いや、なんか落ち着かなさそうにしてるから」
挙動不審な自覚があるため、美咲は顔を赤らめて俯いた。さすがにこの流れで告白はしにくいし、なにより食事をしながら話すような内容ではない気がする。



